猿の惑星 聖戦記
人間側の登場人物は毎回リフレッシュされるので関係ないが、エイプ側で頻繁に思い出される「コバ」の存在が全く記憶にない。回想シーンを見るだけで話の流れは判るから、まいいか。
毎回同じ感想になってしまうが、人間よりも人間らしいエイプに驚く。どうやって制作しているのか気になる。トップにクレジットされるシーザー役の人はモーションキャプチャ業界では有名な人というのは、前作の感想に書いていた。でも作り方はどうなんだ?完全モーションキャプチャ+CGなのか?それとも特殊メイク+モーションキャプチャ+CG処理なのか?あの表情の出し方は尋常じゃない。
戦闘シーンを含めて、このご時世なんでも出来ますモンね…では済まされないクオリティだ。
「大佐」役のウディ・ハレルソンはやはり存在感が半端ない。さすが色んな映画に引っ張りだこなのも頷ける役者だ。
よくある三部作だとすればこれで完結したことになるが、もう続きはないのだろうか。「大佐」の言葉を借りれば自分たちが破れれば猿の惑星だということだが、猿の惑星になるのは最初から決まっているんだから負けは確定している。
それよりも今作の終りでオリジナルの「猿の惑星」に繋がるんだろうか?という議論をするにはオリジナル版を見直す必要がある。コーネリアスと言う名前と自由の女神のラストシーンしか憶えていないんだよな。
今シリーズの1作目で、宇宙探査に向かう飛行士をきっちりテレビニュースとして描いていたのは憶えているが、今作でフィーチャーされている「ノバ」と呼ばれる女の子もオリジナル版に出てくるんだろうか。イヤに「ノバ」という名前に関して勿体ぶった表現をしていたからなあ。
»»鑑賞日»»2018/10/28
ノバという女性は1968年オリジナル版の「猿の惑星」にヒロインとして登場していた。しかもマット・リーヴス監督は同一人物として設定していると語っている。ということはコーネリアスも同一猿物ということになるか。但し、時間軸の概念は整合性が無いことになる。じゃあ、このままオリジナル版の時間軸を調整したリブート版が作られるかもしれないと考える次第である。
エイプたちはモーションキャプチャで描かれていると書いてある。どうやら一般的に考えるモジモジ君みたいなスーツを着てキャプチャする方式ではなく、耳なし芳一みたいに顔中にドットを描いてキャプチャする方式を採用しているのではないかと推察する。
この方法はロバート・ゼメキス+ジム・キャリーによる「クリスマスキャロル」の特典映像で紹介されていた。「クリスマスキャロル」で2009年頃の作品だから、実際はもっと発展した方式なんだろう。ブルーレイ版とかだったら、詳しく解説されているんだろうか。
●原題:WAR FOR THE PLANET OF THE APES
●制作年:2017
●上映時間:139min
●監督: マット・リーヴス
●キャスト:アンディ・サーキス/ウディ・ハレルソン/スティーブ・ザーン
●星の数:★★★★