The Sisterhood of the Traveling Pants

旅するジーンズと16歳の夏

いわゆる自分探しの青春ものな感じ。
四人四様の物語を同時進行で描くという至極当たり前な造り。恋愛話については、どうでもいいやと思えてしまうが、ギリシャのサンドリーニ島の景色はヒジョーに懐かしく、自分にとってはかなり臨場感を味わうことができたのは拾いもんだった。余談だが主人公がホンダスーパーカブに乗って移動するのも非常にリアル。
父親が再婚する話も、思春期ならではの問題であって、自分にとってはまぁ関係ないなぁとどこ吹く風状態だ。
しかし難病ものを持ってくるとはズルいのではあるが、この12歳の女の子は主役を喰っている。難病ものではあるが、決してお涙頂戴的な描き方をしていない。12歳少女がいちばん大人であり直面した死に対しても飄々と立ち向かっている姿は威厳すら感じる。
欲を言えば、有能な助手と共に作ったドキュメンタリー映画を完成させて、何かのコンペで入賞した…とかいう御都合臭がするけれど、そういったエピソードがあっても良かったと、少し思った。
»»鑑賞日»»2020/04/12»»U-NEXT

●原題:The Sisterhood of the Traveling Pants
●制作年:2005
●上映時間:119min
●監督:ケン・クワピス
●キャスト:アンバー・タンブリン/アレクシス・ブレデル/ブレイク・ライヴリーアメリカ・フェレーラ
●お薦め度:☆☆☆