THE EQUALIZER 2

イコライザー2

おせっかいな仕置人。イヤ「助け人走る」か?

冒頭、トルコという異郷の地で本職のエージェントばりの活躍を見せつけてくれるシークエンスに、盤が別の作品と入れ替わっていたのか?と一瞬戸惑う。そして前作とは職業が変わっている事に違和感を覚える。
とは言っても、前作のことは殆ど憶えていなかった。記憶に残っているのは、たしかスーパーのお掃除おじさんが表の顔で、裏では仕置人をしており、メインの頼み人がクロエ・グレース・モレッツだった…ってことで宜しかったでしょうか?
さて今作での表の顔はタクシーの運ちゃんをしている。しかもかなりの高級車での営業をしている模様だ。このなぜか職業が変わっている具合が「必殺」シリーズっぽい。
そして運ちゃん稼業で偶然知った「許せぬ人でなし」を密かに・・・ではなく、かなり大っぴらに仕置きにかけて回るのを「趣味」にしている。趣味と判定するのは、そこに仕置き料が発生していないからだ。冒頭のトルコミッションも単なる趣味だったのかと思うと、その財源はどこから来るのかと、想像をたくましゅうさせられる。
財源については不明のままだが、いくら何でもあんな大掛かりな追跡の情報源はどうすんじゃい?という疑問には答えてくれている。かつての同僚が骨を折ってくれているという設定が明らかになるのだが、その昔の仲間たちとの関係が今作のメインストリームとなってゆく。

デンゼル・ワシントンの体技など流石にアクション性はかなり高い。終ってしまえばよくある話だが、ストーリーも鑑賞中はぐいぐい引き込まれる。唯一の難点は、あんなに無茶苦茶しても一切司直の手が伸びない、テレビ時代劇かと思うようなご都合具合だ。
仕置きされる側にも弱みがあるから、口をつぐんでいるという解釈もできるか…。それともあれだけハッキング等もお手の物という電脳戦に長けた設定なら、司直のサーバーに侵入してデータを書き換えている…という、かなり善意に満ちた解釈もアリかもしれない。
»»鑑賞日»»2019/10/29

●原題:THE EQUALIZER 2
●制作年:2018
●上映時間:121min
●監督:アントワーン・フークア
●キャスト:デンゼル・ワシントン/ペドロ・パスカル/メリッサ・レオ
●お薦め度:☆☆☆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です