イット・フォローズ
うん、こりゃあアイデアですな。
斬新!とまでは言わないが、見所はこの手の作品のスキマを突いた設定そのものに尽きる。
●奴らの動きはゆっくりだが頭がいい。
●徒歩でしか移動しないが、確実にやってくる。
●エッチをすることで「感染」してしまう。
●最後に「感染」した者にしか襲いかかってこない。
●「感染」したことのない人には全く見えない。
3番目の設定は、この手の作品ではお決まりの設定を昇華させたスタンダードなものだが、その企画会議ではみんなニヤニヤしていたんだろうな…と想像してしまう。
作品としてはかなり低予算の部類に入るのではないだろうか。音響効果が絶大なコストパフォーマンスを提供している。
奴らの存在理由というものを全く説明しない点と、映像表現としての終り方そのものは好みの部類に入るんだが、ほとんどオチはないし解決もしないのがチト辛い。
»»鑑賞日»»2019/03/26
裏GANTZと言えるかもしれない。
「それ」はガンツスーツこそ着ていないが、1人ガンツチームと言えるのではないか。
特に大阪篇より前のガンツだと考えればかなり合致する。
●目的とは関係ない人には不可視。
●仕置には意味が無い。
●全裸かパジャマっぽい服を着た半裸状態だが、ガンツスーツ並の怪力と不死身さを誇る。
などなど。
レビューを読んでいると、『「それ」は「死」のメタファーである』というナルホドゴモットモな説を発見して、膝を打ったが、このGANTZ説もなかなかなんじゃないのか?エエ?
●原題:It Follows
●制作年:2014
●上映時間:100min
●監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
●キャスト:マイカ・モンロー/キーア・ギルクリスト/ダニエル・ゾヴァット/リリー・セーペ
●お薦め度:★★★★
◉ザ・ゲスト
あの大傑作「サプライズ」の監督アダム・ウィンガードがその次に撮った作品。こちらにもマイカ・モンローが主演していた。作品のお薦め度は「サプライズ」に遠く及ばなかったが、観ても損はしない。 |