How To Lose A Guy in 10 Days

10日間で男を上手にフル方法

身も蓋もなく言えば定石通り、でもなぜかイイ。

マシュー・マコノヒーが珍しく普通の二枚目を演じている。こんなにクセのないマシュー・マコノヒーを観たのは初めてだ。
申し訳ないが最初の10分程度を観た時点で結末は余裕で想像できる。

名うてのプレイボーイであるベンと、男を手玉に取るのなんて簡単と思い込んでるアンディ。どちらも仕事上の成り行きで一方は女の子をゲット、一方は男をフルという賭けを始めてしまう。期限は10日間だ。
お互いそうとは知らず、これでもか!というくらい絶妙のタイミングで「嫌われ易い事ベスト3」を実行する女と、懸命に耐える男。一旦は堪忍袋の緒が切れるものの、男の実家にお呼ばれしたことで、ついに女は本性が顕われ恋する女になってしまう。
定石通りこのままハッピーエンドになるわけもなく、とんでもないぶち壊し作戦が実行されるという「転」が挟まれる。
そしてとある事実が判明し、男は女を追いかけて目出たし目出たし。

物語の中に浸りきって考えるに、この妙チキリンな賭けがなかったとしたら、きっと一度限りの関係でそのまま素通りな結果になっていただろう…とガラにも無く真面目に妄想してしまった。
そんな奴ぁおらんやろ!な攻撃を繰り出す女に、普段の自分なら興醒めを呼び起こしてしまいそうなもんだが、なぜかそれが逆にリアリティを増すというか深みを与えるというかな現象を呼び起こすのは不思議だ。
定石通りの展開ながらなぜか心に響いてくる。やっぱり別段奇をてらわずとも、良い物を作れるんだなあと改めて感じ入った次第であります。
»»鑑賞日»»2019/03/22

ケイト・ハドソンって聞いた事あるよな?でもあんまり見た事の無いお顔だしな。と調べてみると、「あの頃ペニー・レインと」のペニー・レインだった。観た事のあるのはこの2本だけだった。
さらに調べると、ゴールディー・ホーンの娘だった。そしてオーウェン・ウィルソンと交際もしていたとのこと。しかし破局してしまい、あのオーウェン・ウィルソンがその所為で自殺未遂をしてしまったというのは意外な事だ。

マシュー・マコノヒーもこの辺りまではクセのない男を演じていたようだ。公開当時に観た「コンタクト」に主役級で出ていたようだが、全く記憶に残っていなかった。スマン。

●原題:How To Lose A Guy in 10 Days
●制作年:2003
●上映時間:115min
●監督:ドナルド・ペトリー
●キャスト:ケイト・ハドソン/マシュー・マコノヒー/ペペ・ニューワース
●お薦め度:★★★★

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