ロスト・エモーション
未来版ロミオとジュリエットといったところか。と言えば言い過ぎかもしれんが。
物語を成立させるための設定にかなり無理があるように思える。邦題そのまんまの感情の無い人間が良しとされる未来社会において、罪悪とされる感情を持ってしまったことに気づいた主人公と、同じく気づいてはいたがひた隠しにしていたヒロインとの逃避行といった粗筋だ。
そこに住む人間たちの愉しみといえばパズルだけという表現で寒々しさを演出している。
そんなアンドロイドかAIみたいなのが正しくて、感情を芽生えさせると緩やかな死刑に処せられるなんてのは観ている側としては、アホかいなとツッコミを入れたくなってしまうので、どうにも感情移入はできない。
そういった設定をヌキにすれば、皮肉な結末を用意している顛末がミソかもしれない。
とにかく劇判がとても大げさなので、それでドキドキさせられる。
また、映像表現としてはさすがリドリー・スコット系なのでセット美術は、その無機質な感じがうまく表現されていて、それにだいぶん助けられているように感じた。
主人公たちを助けてくれるグループのフロントマンが、かなり存在感があるなあと思っていたら、ガイ・ピアースだった。
似た様な近未来もんで同時期の作品に「エクス・マキナ」という作品があるが、そちらのほうがかなり優れている。
物語を成立させるための設定にかなり無理があるように思える。邦題そのまんまの感情の無い人間が良しとされる未来社会において、罪悪とされる感情を持ってしまったことに気づいた主人公と、同じく気づいてはいたがひた隠しにしていたヒロインとの逃避行といった粗筋だ。
そこに住む人間たちの愉しみといえばパズルだけという表現で寒々しさを演出している。
そんなアンドロイドかAIみたいなのが正しくて、感情を芽生えさせると緩やかな死刑に処せられるなんてのは観ている側としては、アホかいなとツッコミを入れたくなってしまうので、どうにも感情移入はできない。
そういった設定をヌキにすれば、皮肉な結末を用意している顛末がミソかもしれない。
とにかく劇判がとても大げさなので、それでドキドキさせられる。
また、映像表現としてはさすがリドリー・スコット系なのでセット美術は、その無機質な感じがうまく表現されていて、それにだいぶん助けられているように感じた。
主人公たちを助けてくれるグループのフロントマンが、かなり存在感があるなあと思っていたら、ガイ・ピアースだった。
似た様な近未来もんで同時期の作品に「エクス・マキナ」という作品があるが、そちらのほうがかなり優れている。
全く余談だが、映像がボケを多用している関係かどうか判らんが、視聴機器であるところの15年選手になりかけているプロジェクターの液晶のヘタり具合が非常に強調されてしまい、そちらが気になって気になって集中できんかったわい。
»»鑑賞日»»2018/12/21
●原題:EQUALS
●制作年:2015
●上映時間:102min
●監督:ドレイク・ドレマス
●キャスト:ニコラス・ホルト/クリステン・スチュワート/ガイ・ピアース
●お薦め度:---