陰謀のセオリー
ヘリが
»»鑑賞日»»2010/04/26
この作品はリーサルシリーズの監督リチャード・ドナーが撮ったもので、脚本は「ペイバック」も監督しているブライアン・ヘルゲランドが書いている。自分の中ではメル・ギブソンといえば、この「陰謀のセオリー」と「ペイバック」の二本が金字塔なのである。メル・ギブソン自身が監督をした作品は今の所未見であることも付け加えておく。
で、「陰謀のセオリー」である。
主人公であるフレッチャーはちょっと境界は曖昧だが所謂イっちゃってる人に見えてしまうタクシードライバーで、乗客に陰謀論をマシンガントークしまくるという、あんまり近づきたくないタイプの男だ。
自宅へは尾行されないよう驚く程の手間をかけて帰り、家では「陰謀のセオリー」マガジンを発行していたりするという、かなりの変人に描かれている。
大都市への通勤等で毎日電車に乗っていると、この手の人は10ヶ月に1人くらいは見かけることもあり、『あーあ、よっぽどイヤなことがあったんかな〜』とか思っちゃう訳だけど、この映画はそのイヤなことが段々ほじくりだされ、フレッチャーの喋る陰謀論は本当だったという国家を揺るがす大スペクタクルに発展してしまう逆転の発想が素晴らしい。
キーアイテムにサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」が出てくるのは、攻殻機動隊SACファンはニヤリとさせられる。
ウチのシステム
上記にある「ウチのシステム」とは、疑似サラウンドシステムのこと。
プロジェクターで視聴するので、明るさの関係上、夜間にしか視聴できない。さらに集合住宅なので当然のことながら爆音で観れる訳も無いので、この疑似サラウンドシステム経由のイヤホンでの視聴となる訳です。
ヘッドホン自体にそういう機能が付いているのが主流になってるけど、ウチのはビクターから出ていたSU-DH1という魔法の小箱に光ケーブルとイヤホンを繋いで楽しんでいる。「出ていた」というのはもう遠の昔に廃盤になっちゃってるから。壊れたらどうしよう?と不安になるも、もう13年も使ってることになる。
単純に音楽等をイヤホンで聴くと、左右の耳の間で音が聴こえるけど、5.1ch音源を光出力にしてコレ経由で聴くとなぜか前から音が出ているように聴こえる。
しかし流石に劇場のように後方から聴こえるなんてことは滅多に無いけれど、この「陰謀のセオリー」のヘリコプターシーンでは後方に音を感じた。